季節の変わり目、風邪っぽさが気になるときに。―免疫の働きを支える秋の養生

2026年10月02日 21:25


朝晩の空気が少しずつ冷たくなり、秋らしさを感じるようになってきました。

この時期になると、

「なんとなく喉に違和感がある」

「鼻が気になる」

「少し身体が重い」

「風邪っぽい気がする」

そんな声を耳にすることも増えてきます。

季節の変わり目には、気温だけでなく、湿度や日照時間、生活リズムなど、私たちを取り巻く環境も少しずつ変わっていきます。

そんな秋だからこそ、今回は身体を守る仕組みのひとつである「免疫」について考えてみたいと思います。

「免疫力」は高ければ高いほどいい?


「免疫力を上げよう」

健康について調べていると、よく目にする言葉です。

もちろん、身体を守る免疫の働きが適切に機能することは大切です。

ただ、免疫は単純に「強ければ強いほどいい」というものでもありません。

私たちの免疫系には、必要なときに反応する仕組みだけでなく、その反応を調節したり、必要以上の反応を抑えたりする仕組みもあります。

そのため、このブログでは「とにかく免疫力を上げる」というよりも、

必要なときに身体を守り、必要以上に反応し続けない。

そんな免疫の働きを支えていくことを大切に考えています。

「上げるか、下げるか」ではなく、

その人にとって適切に働ける状態を支える。

身体について考えるときには、そんなバランスの視点も持っておきたいところです。

免疫は、ひとつの臓器だけで働いているわけではありません


免疫というと、身体のどこかに「免疫力をつくる場所」があるようなイメージを持つかもしれません。

実際には、皮膚や粘膜、免疫細胞、リンパ組織など、さまざまな仕組みが関わりながら身体を守っています。

鼻や喉などの粘膜も、外から入ってくるものと身体の内側との境界にあります。

だからこそ、

食事だけ。

運動だけ。

特定の食品だけ。

というよりも、日々の暮らし全体から身体を眺めてみることも大切です。

睡眠も、身体を守るための時間


免疫について考えるとき、特に大切にしたいもののひとつが「睡眠」です。

睡眠中も、私たちの身体ではさまざまな調整が行われています。

忙しい日が続いたり、睡眠時間が短くなったりすると、

「なんとなく身体が重い」

「いつもより調子が出ない」

と感じることもあります。

そんなとき、

何か身体に良いものを追加する前に、

「最近、ちゃんと休めていただろうか?」

と振り返ってみる。

それも立派な養生だと思います。

秋の食事も「特別なもの」より日々の積み重ね


免疫という言葉を聞くと、

「何を食べれば免疫力が上がりますか?」

という疑問も浮かびやすいかもしれません。

しかし、ひとつの食材だけで免疫の働きが決まるわけではありません。

まずは、日々の食事からさまざまな栄養をとること。

そして秋であれば、

温かい汁物を取り入れたり、

旬の野菜や果物を楽しんだり、

自分のお腹の調子を観察しながら食べる量を調整したり。

「免疫のために食べなきゃ」と頑張りすぎるより、

季節の食事を楽しみながら、身体が心地よいと感じるものを探してみる。

そんな付き合い方でもよいのではないでしょうか。

東洋医学では「衛気」という考え方も


ここで少し、東洋医学からも身体を眺めてみましょう。

東洋医学には「衛気(えき)」という考え方があります。

「衛」には、守るという意味があります。

衛気は身体の表面をめぐり、外から身体を守る働きに関係すると考えられてきました。

そして東洋医学では、この「衛気」と「肺」との関係も重視します。

以前の記事でもご紹介したように、東洋医学には、

「肺は皮毛を主る」

という言葉があります。

皮膚や身体表面、鼻、呼吸。

昔の人はこうした「身体と外界が接する場所」を、それぞれ完全に切り離すのではなく、ひとつながりの働きとして観察していたのかもしれません。

もちろん、東洋医学の「衛気」と現代医学の「免疫」は同じものではありません。

それぞれ異なる身体観から生まれた考え方です。

ただ、

「身体はどのように外の環境と関わりながら、自分を守っているのだろう?」

という視点で眺めてみると、身体について考えるレンズがひとつ増えます。

季節の変わり目に取り入れたい、小さな養生


では、秋の暮らしの中で何ができるでしょうか。

特別なことを始める必要はありません。

たとえば、

・睡眠時間を少し見直してみる
・朝晩の気温に合わせて服装を調節する
・身体を冷やしすぎない
・温かい食事や汁物を取り入れる
・無理のない範囲で身体を動かす
・鼻や喉、肌などの乾燥にも目を向ける
・疲れている日は、少し予定を減らしてみる

大切なのは、

「免疫力を上げなければ」

と頑張ることより、

今の身体に何が必要なのかを観察すること。

動いたほうが心地よい日もあれば、

早く寝たほうがよい日もある。

しっかり食べたい日もあれば、

胃腸を休ませたくなる日もあるでしょう。

その日の自分に合った選択を、小さく重ねていく。

それも養生のひとつです。

身体が働ける「余白」をつくる


私たちの身体は、意識していないところでも毎日さまざまな働きを続けています。

呼吸する。

体温を調節する。

食べたものを消化する。

外から入ってくるものから身体を守る。

だからこそ、

健康のために何かを「足す」ことだけではなく、

少し休む。

少し予定を減らす。

ゆっくり食べる。

よく眠る。

そんな時間をつくることも、身体を支える大切な選択です。

秋は、自然が少しずつ静かな季節へ向かっていく時期。

私たちも自然の変化を感じながら、

身体が本来の働きを続けられるためのスペースを、暮らしの中につくってみる。

季節の変わり目だからこそ、

今の自分の身体に、少し耳を傾けてみてはいかがでしょうか。

季節の変わり目に、身体を見つめ直したい方へ


「病気というほどではないけれど、なんとなく本調子ではない」

「休んでいるつもりなのに、疲れが抜けにくい」

「自分の身体と、もう少し上手につき合っていきたい」

そんなときは、一人で頑張って何かを足すだけではなく、今の身体がどんな状態なのかをゆっくり見つめてみるのもひとつです。

当整体サロンでは、身体の状態だけを切り取るのではなく、日々の過ごし方や季節による変化なども伺いながら、一人ひとりの身体を丁寧にみていきます。

前橋市で整体や身体のメンテナンスをお探しの方、自分の心と身体に少し余白をつくりたい方は、お気軽にご相談ください。

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