生理痛について。その仕組みや原因。効果的な対処方法など。

2021年06月02日 21:35

ブログをご覧いただきありがとうございます。
群馬県前橋市の整体院 整体Lemonの河合です。

今回は生理痛についてです。仕組みや原因、当店で効果的と考える対処方法などについてお話していきます。
生理痛は女性特有の悩みですので、男である私は実際に体験したことはもちろんありません。
ですが、私の知人で生理痛のひどい方が数名いました。みているこちらも辛くなるような感覚を感じました。

生理痛についての知識が乏しいことにより、職場やパートナー間での理解が不十分となり、不和が生じることもあるようです。
女性の方はもちろんですが、男性は実際に自分では体験できないからこそ知識を知っておく必要があると考えています。

本記事では、主に仕組みや原因、当店で効果的と考えている対処手段の例を挙げていきたいと思います。

生理の仕組み

 生理は基本的に28日周期程度でおこり、3日~7日間程度つづくといわれています。
時期を分けると卵胞期と黄体期に分けられます。

生理痛に関連する主な症状

 正常な生理痛では、軽い腹痛や、腰痛、頭の重さなどですが、
それ以上にお腹の痛み、倦怠感、腰痛、頭痛、吐き気、貧血、発熱、手足のしびれ、便秘、精神過敏状態などがある方は月経困難症ともいわれ、辛い生理痛を感じやすいです。

月経困難症は、ホルモンバランスの乱れや冷えだったり、子宮内膜症などの疾患があったりすることで現れる状態です。

その他、PMS(月経前症候群)という生理の前までにような状態になることもあります。これは、プロゲステロンというホルモンが急に多い状態から下がることで起こるといわれています。ホルモンなどの急な上下動に人体は影響されやすいです。
イライラや落ち込み、腰痛、頭の重さ、落ち着かない、お腹の痛みや膨満感、乳房痛などの症状です。生理前にどうしてもイライラしてしまい周囲に当たってしまうというのはこれにも当てはまると思われます。

生理に関わるホルモン

エストロゲン
プロスタグランジン
プロゲステロン(黄体ホルモン)
リラキシン

生理痛がひどくなる仕組み

 子宮というのは筋肉で出来ています。月経の際には子宮の内膜を排出するために子宮に筋収縮を起こします。
筋肉の収縮を促すためのホルモンとして、プロスタグランジンが挙げられます。
プロスタグランジンには、子宮収縮を促すほか、睡眠誘発作用や血圧低下作用などがあり、その中でブラジキニンというホルモンの働きを増強させる仕組みがあります。このホルモンは知覚神経を興奮させることで痛みを発生させます。

子宮内膜についてですが、この膜はきれいに厚く膜が出来ているとスムーズにはがれます。一方で、内膜が厚いところと薄いところでデコボコしていたりした場合、最初に厚いところ次に薄いところというはがれかたをするため、内膜の排出が鈍くなります。これが、出血が長引く仕組みです。
そして、人体はこのはがれにくい内膜をはがすためにより子宮収縮させようと、前述のプロスタグランジンをより多く分泌させます。こうなるとブラジキニンの働きも一層強まり、痛みも感じやすくなるという状態のなります。

原因の考察

 上記のような仕組みから考えると、子宮の内膜がきれいで厚く出来ているかそうでないかが症状の強さに影響するといえます。
この原因をさらに深く掘り下げて根本を探していくとすると、子宮内膜ができるまでに影響する因子を考えていくことになります。

そうすると、子宮内膜の発達に関与するホルモンのバランス、そしてホルモンに関与する内臓、骨格の歪みなどがより深い原因として挙げられます。

まず、ホルモンバランスを考えてみます。
今まで書いてきた通り、ホルモンのバランスが乱れていると人体に影響が起こることは分かりました。ホルモンというのは卵巣や脳下垂体、甲状腺などから分泌されますが、これらの循環が滞っているとその働きにも影響があります。よって、ホルモンバランスを考えるにしても内臓に原因があるとわかります。

では、内臓を考えてみます。
色々内臓はありますが、例えば肝臓です。肝臓は人体のなかでも特に大きいですから何かしらありそうですね。
肝臓は生理に関連するホルモンであるエストロゲンの分解処理を行う働きがあります。
肝臓が上手く働かず、エストロゲン分解が不十分になれば、エストロゲンは多量に残り、ホルモンバランスが崩れるのは想像しやすいです。
肝臓は分解するためにけっこう労力を使っています。
特にエストロゲンの濃度が高い卵胞期にはかなり重要な役目です。

では、どんな場合に肝臓はエストロゲンの分解が追い付かなくなるのでしょうか。
肝臓は、ホルモン以外にも食べたものや薬成分のような人工的なものなどの処理にも働いています。
様々なものを分解するなかで、ある程度の優先順位があります。外から取り入れたものを先に分解します。そのため、体内で分泌されているエストロゲンは食べたものなどに比べると後回しにされることになっています。
ということは、肝臓が濃度の高まってきたエストロゲンを分解したい時に、肝臓への負担が強い糖類、揚げ物、乳製品、アルコール、食品添加物などを摂りすぎてしまうとどんどんエストロゲン分解は後回しにされ、結果としてエストロゲン濃度の高い状態が長引く→ホルモンバランスの乱れ→子宮内膜の発達に影響ということになります。
肝臓がキャパオーバーにならないよう食生活に気を配れると良いかもしれませんね。

加えて、筋肉や骨格の歪みについて考えてみます。
骨盤や背骨といった骨格というのは、内臓の周りにありますね。これは、骨格が内臓の入れ物になっていると考えてもよいと思います。
この入れ物に、骨格の歪みや筋肉の緊張などが生じると身体をめぐる血液をはじめとする体液の流れが不十分になります。流れが不十分になるとホルモンにも影響があります。

原因をもとに考える効果的な対処手段はあるか。

 これまで原因を掘り下げてきてみましたが、対処としては、大きく分けて内臓と骨格に対処出来ると効果的かもしれません。
内臓については、やはり食生活が特に影響しているので、食べ物の見直しをしてみるのが効果的です。甘いものをやめたまたは減らしただけでも生理の症状が緩和されたという例はよくあります。卵胞期には特に食生活に気を付けたいところです。また、適度な水分摂取や柑橘類の摂取で肝臓の働きを助けることも可能です。あとは、満腹まで食べ過ぎて内臓に負担をかけないようにしたり、入浴は湯船につかって内臓の血流促進および内臓機能の向上を試みるのが良いと考えられます。

運動は適度に実施することで、骨盤内臓器を中心に血行促進が期待できます。簡単なのは寝たまま股関節を曲げ伸ばしをする運動です。股関節を曲げ伸ばしすると大腰筋という筋肉が収縮したり、ストレッチされたりします。この筋肉の近くには卵巣に繋がる血管もあるため、効果的な血行促進が期待できます。また、股関節の運動により、骨盤にひねりの力が加わるというのも効果的といえる理由です。
運動に関しては、運動することで痛みが生じるなどの状態のときには状況に応じて中断し、無理をしないことが重要です。無理に運動すると、逆に骨盤を固くしたり、痛めたりもしかねません。気持ちいい程度に運動出来ると良いでしょう。
その点だと、深呼吸は負担の少ない運動になります。横隔膜を動かすことで、内臓をポンプする役目も果たし、血行促進に繋がります。

上記を含め、対処手段を箇条書きしてみると、
◆食生活の見直し
☑️甘いものの摂取を減らす
☑️適度な水分摂取、柑橘類等の摂取で肝臓の手助けをする
☑️よくかんで食べる
☑️卵胞期には特に気を付ける
◆適度な運動
☑️股関節の運動
☑️骨盤にひねりの力が加わる運動
☑️散歩
☑️深呼吸

まとめ

 生理や女性の身体の仕組みのこと、深く掘り下げていくと原因があることなどがお分かり頂ければ幸いです。
仕組みを理解し、原因を考慮していけるよう、このようなことを知っている人が増えていけばいいなと思います。

当店では、原因として挙げた内臓や骨格への施術と体質チェックも合わせた食生活アドバイスで生理痛を良くしていくためのお手伝いをさせて頂くことが可能です。

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